「顧問契約って大企業の役員クラスだけの話でしょ?」
「副業マーケターが顧問契約なんて取れるの?」
私自身、数年前までそう思っていました。しかし今では、新潟在住のまま複数の東京企業と顧問契約を結んでいます。しかも営業らしい営業はほとんどしていません。
この記事では、副業マーケターとして最初の顧問契約を取るまでのリアルな体験談と具体的な方法をお伝えします。
「顧問契約は特別な人だけのもの」という思い込みをこの記事で壊せれば嬉しいです。
この記事を読むとわかること:
- 顧問契約とは何か・どんな仕事をするのか
- 副業マーケターが顧問契約を取れる理由
- 私が実際に最初の顧問契約を取った方法
- 顧問契約を長期化させるための具体的なアプローチ
顧問契約とは何か
まず「顧問契約」について正確に理解しておきましょう。
顧問契約とは、特定のスキルや知識を持つ人が企業に対して継続的にアドバイスや支援を提供する契約形態です。
マーケティング顧問の場合:
- 月に数回のミーティング参加
- マーケ戦略の立案・アドバイス
- 施策の実行サポート
- 数値分析・改善提案
- 社内メンバーへのサポート
というような形で企業のマーケ活動を継続的に支援します。私の場合は、メッセージで相談事が来る場合が多いので、メッセージツールを通して、マーケ戦略の立案・アドバイスのやり取りをするケースがほとんどです。
顧問契約の単価相場
マーケティング顧問の単価相場は以下の通りです。
- 月1〜2回のミーティング:月5万〜15万円
- 週1回の稼働 :月15万〜30万円
- 週2〜3回の稼働 :月30万〜50万円以上
実績と専門性によって大きく変わりますが、副業として始める場合は月5万〜15万円からスタートするケースが多いです。
なぜ今「マーケ顧問」の需要が高いのか
近年、マーケティング顧問への需要が急速に高まっています。
理由は主に3つです。
理由①:マーケ専任担当者を雇えない中小企業が多い
マーケ専任の正社員を採用するためには、最低でも年収400万〜600万円のコストがかかります。しかし月5万〜15万円の顧問契約なら、必要なときに必要なスキルを調達できます。
特に中小企業・スタートアップではこの「必要なときだけプロのスキルを使える」というモデルが
非常に歓迎されています。
理由②:リモートワークの普及で地方在住者でも顧問契約が結びやすくなった
コロナ以降、リモートワークが普及したことで「東京に住んでいない人でも顧問として契約できる」
という意識が企業側に広まりました。
私が新潟在住のまま東京企業と顧問契約を結べているのもこの流れのおかげです。
理由③:デジタルマーケの専門家が圧倒的に不足している
SEO・MA・SFA・Web広告などデジタルマーケの領域は専門性が高く実務経験者が不足しています。この需給のアンバランスがマーケ顧問への需要を高めています。
最初の顧問契約を取るまでの実体験
ここからが本題です。
私が実際に最初の顧問契約を取るまでの経緯を詳しくお伝えします。
状況:副業を始めて2年目のこと
副業でWeb制作・マーケ支援を始めて2年が経ったころ、最初の顧問契約のオファーをいただきました。きっかけは、副業でWebサイト構築・マーケ支援を行っていたクライアントからの紹介でした。
そのクライアントが「知り合いの会社がWebマーケで困っているから相談に乗ってあげてほしい」と繋いでくれたのです。
最初の相談から契約までの流れ
STEP1:最初の相談(無料)
紹介してもらった会社の担当者とZoomで1時間ほど話しました。この最初の相談で私が意識したのは「売り込まない」ことです。
多くの人が最初の相談で「私はこんなことができます」という自己PRをしがちですが、私はひたすら
相手の話を聞くことに集中しました。
具体的に聞いたこと:
- 現在のWebサイトの状況
- 問い合わせ数の推移
- やってみた施策と結果
- 社内のマーケ体制
- 一番困っていること
- 理想の状態
ひたすら聞いて、最後に「私ならこういうアプローチで解決できると思います」という仮説を5分程度でお伝えしました。
STEP2:無料で課題分析を実施
相談後に「改めて御社のサイトを分析してみます」と伝え、以下の無料診断を実施しました。
- Webサイトのテクニカル診断(表示速度・クロール状況・インデックス数など)
- SEO現状分析(検索順位・流入キーワード・競合比較)
- コンテンツ分析(記事数・品質・改善余地のある記事)
- Googleアナリティクス分析(流入チャネル・直帰率・CVR・離脱ページ)
この分析結果を10ページ程度のレポートにまとめて送りました。
STEP3:提案書の提出
分析レポートと合わせて以下の内容の提案書を作成しました。
- 現状の課題(3つに絞る)
- 解決策と期待できる効果
- 3ヶ月のアクションプラン(月ごとに何をするかを明記)
- ④契約形態と費用
・月1回のミーティング(2時間)
・メール・チャットでの随時相談対応
・月次レポートの提出
・月◯万円(税別) - 私のプロフィールと実績
STEP4:契約締結
提案書を送った翌週に「ぜひお願いしたい」という返答をいただき、最初の顧問契約が成立しました。
最初の顧問契約で意識した3つのこと
1.最初の単価は少し低めに設定した
最初の顧問契約では単価を少し低めに設定しました。理由は「まず実績を作ること」を優先したからです。
「安く受けすぎるな」というアドバイスをよく聞きますが、最初の1件は実績作りのために少し低めの単価でも受けることをおすすめします。
重要なのは「最初から単価を上げる条件を明示すること」です。
私の場合:「3ヶ月後に成果が出た場合は単価を見直しさせてください」という条件を最初から
伝えていました。実際に3ヶ月後にサイトのセッション数と問い合わせ数が改善し、単価を上げることができました。
2.最初の3ヶ月で必ず数字を出す
顧問契約を長期化させるために最も重要なのが「最初の3ヶ月で数字を出す」ことです。「何をしているかわからないけどお金だけ払っている」という状態になると契約を打ち切られます。
私が最初の3ヶ月で特に意識したのは:
- 毎月の数字の変化を 可視化して報告する
- 「先月と比べてセッション数が◯%増えました」という具体的な報告をする
- 次月のアクションプランを毎回明確に伝える
この「見える化」がクライアントの安心感につながり長期契約への道が開けます。
3.月次レポートを丁寧に作る
顧問契約で意外と重要なのが月次レポートです。ミーティングでの口頭説明だけでなく毎月のレポートを丁寧に作ることで:
- やっていることの記録になる
- クライアントが社内で 説明しやすくなる
- 改善の履歴が残る
という効果があります。私が作成する月次レポートの構成は以下の通りです。
- 今月のサマリー(3行で今月の成果を要約)
- KPIの進捗(セッション数・CV数・問い合わせ数などをグラフで可視化)
- 今月実施した施策
- 来月の施策予定
- 課題と改善提案
このレポートを毎月送り続けることで「この人は毎月ちゃんと仕事してくれている」という信頼感が積み上がります。
顧問契約を増やすための方法
最初の顧問契約が取れたら、次は契約数を増やすことを考えます。私が実践した顧問契約を増やす方法をお伝えします。
方法1.既存クライアントからの紹介を得る
最も効果的な案件獲得方法は「既存クライアントからの紹介」です。既存クライアントが「この人は信頼できる」と感じていれば、知り合いの会社を自然に紹介してくれます。
私の場合、最初の顧問契約のクライアントから2社の紹介をいただきました。
紹介案件の特徴:
- 信頼関係がすでにある状態から始まる
- 単価交渉がしやすい
- 長期契約につながりやすい
紹介を得るためには「この人に頼んでよかった」と思ってもらえる仕事をし続けることが最重要です。
方法2.SNSでの発信でインバウンドを作る
LinkedInとXでの発信を継続することで、「この人に頼みたい」というインバウンドの問い合わせが来るようになりました。
発信するコンテンツは:
・マーケの実務で気づいたこと
・実際の施策の結果報告(数字は伏せた上で)
・フリーランスとしての働き方について
特にLinkedInはBtoBの担当者が多く、マーケ顧問を探している決裁者や担当者からの問い合わせが来やすいです。
方法3.フリーランスエージェントを活用する
SNSや紹介だけでなく、フリーランスエージェントも並行して活用しています。エージェント経由の案件は手数料が発生しますが:
- 営業活動なしで案件を紹介してもらえる
- 契約書などの事務手続きをサポートしてもらえる
- 単価交渉の代行をしてもらえる
というメリットがあります。特に副業からフリーランスへの移行期にはエージェントを活用することで案件獲得の安定性が大幅に上がります。
顧問契約で失敗したこと
良いことばかりではありません。顧問契約で失敗した経験も正直にお伝えします。
失敗1.最初から複数社を受けすぎた
副業期間中に「せっかくだからたくさん契約しよう」と複数社の顧問契約を同時に受けた時期がありました。
しかし各社への対応が薄くなってしまい、「月次レポートが遅れる」「ミーティングの準備が不十分」
という状態になりました。
結果として1社との契約が継続されませんでした。この失敗から学んだのは「最初は1〜2社に集中して深く支援する」ことの重要性です。
失敗2.口頭での合意だけで契約書を作らなかった
最初の顧問契約で「信頼できる人だから」と口頭の合意だけで契約書を作らなかったことがあります。後から業務範囲について認識の齟齬が生じ、「こんな仕事は頼んでいない」というトラブルになりました。
どんなに信頼できる相手でも必ず契約書を作成することを強くおすすめします。
契約書に明記すべき内容:
- 業務範囲(何をするか・ 何をしないか)
- 稼働時間・頻度
- 報酬と支払いサイト
- 契約期間
- 秘密保持事項
- 契約解除の条件
失敗3.成果が出ない施策を続けてしまった
あるクライアントでSEO施策を3ヶ月続けたものの成果が出なかった時期がありました。「もう少し続ければ結果が出る」と同じ施策を続けてしまい、クライアントの信頼を損ないかけました。
この失敗から学んだのは「成果が出ない場合は早めに方針を転換しクライアントに正直に報告する」
ことの重要性です。
成果が出ていないことを隠すより、「現状の課題と新しいアプローチ」を正直に伝える方がクライアントの信頼につながります。
まとめ
副業マーケターが最初の顧問契約を取るためのポイントをまとめます。
顧問契約を取るための3つのステップ:
STEP1:最初の相談では売り込まず徹底的に聞く
→相手の課題を深く理解する
STEP2:無料で課題分析を実施し具体的な提案書を作る
→「この人に頼むとこうなる」を明確に示す
STEP3:最初の3ヶ月で必ず数字を出す
→月次レポートで成果を見える化する
そして最も重要なのは「既存クライアントに全力で向き合うこと」です。既存クライアントへの丁寧な対応が紹介という形で新たな案件につながります。
「顧問契約は特別な人だけのもの」ではありません。スキルと実績があれば副業マーケターでも十分に取れる契約形態です。
まずは1件目の顧問契約を獲得することに集中してください。1件取れれば、2件・3件と自然につながっていきます。
この記事が参考になれば嬉しいです。
クロマスク


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