「エンジニアからマーケに転向したいけどどうすればいいかわからない」そんな悩みを持つエンジニアの方は多いのではないでしょうか。
私自身、SEとしてシステム開発・PM経験を経てWebマーケターに転向した経験があります。この記事では、実体験をもとにITエンジニアがマーケに転向した理由と具体的な方法をお伝えします。
この記事を読むとわかること:
- エンジニアがマーケに転向する理由
- 転向に必要なスキル
- 具体的な転向方法3ステップ
ITエンジニアがマーケに転向する理由
エンジニアがマーケに転向する理由は大きく3つあります。
理由①:技術だけでは限界を感じた
開発したシステムが使われない経験を通じて「作る」だけでなく「届ける」ことの重要性に気づきました。どんなに良いシステムでもユーザーに届かなければ意味がない。
そう感じたのが転向のきっかけです。
理由②:市場価値を上げたかった
エンジニアの市場は競争が激しくスキルのコモディティ化が進んでいます。
マーケのスキルを掛け合わせることで「エンジニア×マーケ」という希少な人材になれると考えました。
理由③:ビジネス全体に関わりたかった
エンジニアは開発という特定の工程に集中しがちです。
マーケターになることで集客・商談・受注までビジネス全体に関われるようになりました。
転向に必要なスキル
エンジニアからマーケに転向するために必要なスキルは以下の通りです。
必須スキル:
- Webサイトの基本知識(HTML・CSS・WordPressなど)
- Google Analytics・サーチコンソール
- SEOの基礎知識
- コンテンツ制作・ライティング
あると強いスキル:
- MA・SFAツールの操作
- Web広告の運用経験
- データ分析・Excel・SQL
- プロジェクト管理
エンジニアが有利な点:
- ツールの理解が早い
- データ分析が得意
- システム連携の知識がある
- 論理的思考が身についている
マーケティングの領域では、計画を立てて(Plan)、実行して(Do)、評価を行い(Check)、改善をする(Action)、というPDCAのサイクルを高速で回る必要があります。
その点、エンジニア経験者はコードを組む中で、最短最善策を考えて、プログラムを組み、エラーが起きれば、トラブルシューティング、再発防止で次へつなげるといったプロセスを踏みます。
そのため、エンジニア出身のマーケターは実績を出すまでのスピードが非常に速いです。一方で、SE出身のマーケターのネックは堅実さにあります。必要に応じてマーケターは予算を思いっきり使う胆力も必要なため、楽観的に計画して悲観的に評価し、楽観的に実行するマインドが必要となります。
具体的な転向方法3ステップ
STEP1:副業でマーケ案件を受ける
いきなり転職するのではなく、まず副業でマーケ案件を受けることを強くおすすめします。なぜなら、マーケ未経験のまま転職しようとしても「実績がない」という壁にぶつかるからです。
どんなに小さな案件でも構いません。とにかく「マーケティングに関わる仕事を個人で受けた経験があるかどうか」で、次の営業のかけ方や案件獲得確率が大きく変わってきます。
具体的な始め方としては:
・クラウドワークス・ランサーズでSEO記事のディレクションを受ける
→最初は単価が低くても構いません。実績作りが最優先です。
・知人の会社のSNS運用を手伝う
→無償でも構いません。「やった経験がある」という事実が大切です。
・自分でブログを運営してみる
→自分のブログでSEOを実践することでリアルなマーケスキルが身につきます。
私自身も最初は観光系メディアのコンテンツディレクションを副業として受けることからスタートしました。
最初の案件は単価も低く正直しんどい時期もありましたが、その経験があったからこそ次のステップに進めたと感じています。
まずは小さな一歩を踏み出すことが何より重要です。
STEP2:マーケ職への転職活動
副業でマーケの実績が積めたら、いよいよ本格的な転職活動を始めます。
ここで重要なのは「転職先の選び方」です。マーケ職といっても会社によって求められるスキルや役割が大きく異なります。
エンジニア出身者におすすめの転職先:
・Webマーケティング会社
→マーケの幅広いスキルが身につく
SEO・広告・SNS・MAなど様々な施策を経験できる
・BtoBマーケを持つIT企業
→エンジニアの知識が直接活かせる
システム×マーケの掛け合わせで即戦力として評価されやすい
・マーケコンサル会社
→様々な業界・企業のマーケを経験できる
スキルアップのスピードが早い
転職活動で最も重要なのは、エンジニア経験を積極的にアピールすることです。
「システムの仕組みを理解した上でマーケ戦略を立てられる人材」は非常に希少であり、多くの企業が求めているスキルセットです。
私の場合、エンジニア経験があることを面接で積極的にアピールした結果、複数社からオファーをいただくことができました。
転職エージェントを活用する場合は、IT・マーケ両方に強いエージェントを選ぶことをおすすめします。
STEP3:フリーランスへの移行
マーケ職での実績が十分に積めたら、フリーランスへの移行を検討しましょう。
ただし、フリーランスへの移行は焦る必要はありません。
私が考えるフリーランス移行の目安は:
・マーケ職での実務経験が2〜3年以上
・SEO・MA・広告など複数の施策を経験している
・数字で語れる実績がある(セッション数増加・CV数増加など)
・副業で顧問契約の経験がある
この条件が揃ったタイミングでフリーランスへ移行するとスムーズに複数社と契約できます。
フリーランスになると複数社と顧問契約を結ぶことで収入の安定と自由な働き方を両立できるようになります。
私自身、現在は新潟在住のまま複数の東京企業と顧問契約を結び、月数回出社するスタイルで働いています。
地方在住でも十分にフリーランスマーケターとして活躍できることを身をもって証明できていると思っています。
転向して良かったこと
実際に転向して良かったことを3つお伝えします。
市場価値が大幅に上がった
エンジニア×マーケという掛け合わせスキルを持つ人材は現在の市場で非常に希少です。
なぜなら、エンジニアはマーケに興味がなく、マーケターはエンジニアリングを敬遠する傾向があるからです。その結果、両方を理解できる人材が圧倒的に少なくなっています。
私の場合、このスキルセットが評価され、転職活動では複数社からオファーをいただき、フリーランス後も営業することなく複数社から顧問依頼をいただいています。
ビジネス全体が見えるようになった
エンジニアとして働いていた頃は、どうしても「開発」という特定の工程に視点が集中しがちでした。
マーケターになることで、集客→リード獲得→商談→受注というビジネス全体の流れを俯瞰して見られるようになりました。
この視点の変化は、マーケターとしての仕事の質を大きく向上させてくれました。
収入が上がった
フリーランスとして複数社と顧問契約を結ぶことで、会社員時代と比べて収入が上がりました。もちろん最初から収入が上がるわけではなく、実績を積み重ねた結果です。
しかし、エンジニア×マーケという希少なスキルセットがあることで、単価交渉もしやすくなっています。
転向して大変だったこと
良いことばかりではありません。大変だったことも正直にお伝えします。
最初は実績がなくて苦労した
マーケ未経験からのスタートは「実績がない」という壁にぶつかります。転職活動でも「マーケの実務経験がない」となかなか書類選考を通過できない時期がありました。
この壁を乗り越えるために副業で小さな実績を積み上げることが非常に重要だと感じました。
どんなに小さな案件でも「実際にやった経験がある」という事実が次のステップへの扉を開いてくれます。
マーケの幅広さに戸惑った
エンジニアはある意味「専門特化」の職種ですが、マーケターは非常に幅広い領域をカバーします。
SEO・SNS・Web広告・MA・SFA・コンテンツ・ウェビナー・展示会など、マーケには無数の施策が存在します。最初はどれから手をつければいいか全くわからず戸惑いました。
私が実践した解決策は、まず1つの領域に絞って深く学ぶことです。私の場合はSEOとコンテンツマーケから始め、徐々に領域を広げていきました。
エンジニアの仕事を並行していた
転向期間中は、エンジニアとして本業をこなしながらマーケの勉強・副業を並行していたので、体力的・時間的にきつい時期がありました。
平日の夜や週末を使ってマーケの勉強や副業案件をこなす生活は正直しんどかったです。ただ、この時期があったからこそ今の自分があると感じています。
転向を考えている方は、最初からすべてを完璧にしようとせず、まず小さく始めることをおすすめします。
まとめ
ITエンジニアからマーケへの転向は決して簡単ではありませんが、エンジニアのスキルはマーケで大きな武器になります。
この記事のまとめ:
- 転向の理由は「市場価値の向上」と「ビジネス全体への関与」
- 転向に必要なスキルはSEO・Googleアナリティクス・コンテンツ制作が最低限必要
- 転向方法は、副業→転職→フリーランスの順が最もリスクが低くおすすめ
- エンジニア経験はマーケで大きな差別化になる
エンジニアからマーケへの転向を考えている方は、まず副業でマーケ案件を受けることから
始めてみてください。小さな一歩が大きなキャリアの変化につながります。
この記事が参考になれば嬉しいです。
クロマスク


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